イハラニッケイができること
私たちは、トルエンとキシレンの塩素化から誘導される化学製品を中心に、医薬、農薬、染料、樹脂、繊維などの原材料として供給しています。
塩素化技術
塩素化とは「塩素化」とは、化学物質に塩素原子(Cl)を導入する化学反応のこと。塩素原子を導入することで、他物質との反応性が向上。付加価値の高いファインケミカル製品として、さまざまな製品の原材料として役立っています。 |
創業以来培ったトルエンの塩素化をベースに、現在はキシレンの塩素化および誘導体事業に注力しています。
| 当社は国内でも数少ない光を用いた「光塩素化技術」を核とした技術開発を進めています。
| その他、各種反応のノウハウを生かしてお客様のニーズに応えます。各種反応技術の詳細はこちらをご覧ください。
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蒸留・晶析による精製技術
当社は、最大理論段数300段の蒸留塔を有しているため、沸点差が極めて小さい化合物同士の分離・精製が可能です。 その他にも、理論段数20~40段の精留設備を複数保有。 晶析設備も保有しているため、蒸留精製が困難な化合物の高純度化が可能です。これらの設備と、高度な精製技術を持ち合わせていることから、高機能かつ高純度な化学品の製造が可能となっています。 |
集中制御システムで製品を一元管理
当社は、創業以来改善・改良を積み重ねて創り上げたシステムで管理しています。一般的にプラント設備ごとに、管理室が設けられていますが、当社では、生産管理室を一箇所に集約しています。制御システムも徐々にデジタル化を進めてきました。 優秀なプラントオペレーターが24時間体制で運転・管理しています。 このことにより、迅速な情報共有ができ、作業状況を複数人で確認できるため、トラブルを未然に防ぐことが可能になります。なお、この管理体制は人材育成にも役立っています。 また、1996年に「ISO9002」の認証を取得し、2003年には「ISO9001」に移行。 さらに2002年に「ISO14001」の認証を取得し、精鋭の技術スタッフが品質管理にも万全を期しています。 |
高品質を維持するための品質管理
高品質を維持するため、各種分析装置を保有し品質を管理しています。
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塩素、塩化水素の大量・安価な使用
当社工場は、日本軽金属株式会社蒲原ケミカル工場に隣接、双方の工場をパイプラインで結んでいます。日本軽金属株式会社では、塩の電気分解により苛性ソーダ・塩素・水素とこれらを使用してできる二次製品の製造・開発を行っています。
塩酸回収精製設備 | イハラニッケイでは、その一部の塩素を消費しており、塩素化により副生する塩化水素は、塩酸として販売、または一部を反応に使用。 両社が協働することにより、母なる海洋からの贈り物である塩素を可能な限り効率的な活用するクリーンな生産体制を構築しています。 また、塩化水素ガスを大型スケールの反応槽で使用できる会社は、日本国内で限られており、イハラニッケイはその数少ない会社の一つなのです。 |
環境負荷が少ない生産体制
イハラニッケイでは、効率の良い製法で生産するため、廃棄物が少ないのが特徴。 本来、生産の過程でさまざまな副産物ができますが、当社ではそれを有効活用し、農業、医薬、染料・顔料、樹脂、繊維などの原料としての用途を開拓することで事業を拡大してきました。また、塩素化工程では再生可能エネルギーで製造された塩素を使用するなど、サプライチェーン全体の環境負荷低減にも貢献しています。 |
タイの生産拠点「Iharanikkei Chemical (Thailand) Co., Ltd.」
2016年にはタイにも生産拠点を設け、世界的な事業展開をスタートしました。 2プラント体制で生産し、タイをはじめ、欧米・アジア諸国へ輸出。 アラミド繊維の原料となるテレフタル酸クロリド、イソフタル酸クロリドを繊維メーカー等へ供給しています。 |