イハラニッケイのこれまでと今後の取り組み
トルエン誘導体
当社はクロロトルエン誘導体の生産事業から始まりました。設立当初は親会社であるクミアイ化学工業の農薬原料としてパラクロロベンジルクロライド(PCBC)を生産していました。その後次第に、製造過程で発生する副生物を有効活用する道を開拓していき、o-クロロトルエン誘導体のほか、アルデヒドや酸クロリドなどの新たな製品を生み出してきました。
これらトルエン誘導体は、医薬・農薬の原料などに使用されています。
キシレン誘導体
創業以来培ったトルエンの塩素化をベースに、現在はキシレンの塩素化および誘導体事業に注力しています。これらキシレン誘導体は、高機能な繊維や樹脂の原料などに使用されています。
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その他芳香族化合物
お客様のニーズに応えるため、その他芳香族化合物の開発も進めています。
脂肪族化合物
近年は芳香族だけでなく、(メタ)アクリル酸クロライドや脂環式カルボン酸クロリドなどの脂肪族化合物の開発も進めています。
今後の取り組み
当社はクロロトルエン誘導体の生産事業から始まり、その製造過程で発生する副生物を有効活用することで事業を成長させてきました。今後の取り組みとして、2023年には塩酸熱回収設備を竣工し、1,400t程度を原燃料として自社で有効活用することで、資源の有効活用およびCO2排出量の削減を進める予定です。また、廃液発生量・在庫の削減、製品の詰替え作業の削減、生産トラブルの防止といった廃棄物の排出自体を抑制する活動や廃棄物の分別回収などのリサイクルの推進など、SDGsを意識した事業活動に積極的に取り組んでいきます。